第16回「教師教育改革の背景と課題-『実践性』をめぐる諸問題-」

教育実践学フォーラム~学校教育の諸問題と可能性を求めて~
2008年度メインテーマ「教育実践学における新しいストラテジー」

兵庫教育大学連合大学院「教育実践学フォーラム」

2009年2月21日、キャンパス・イノベーションセンターにて、教育実践学フォーラムを開催致しました。講演者は東京学芸大学教員養成カリキュラム開発研究センター、岩田康之准教授、テーマは「教師教育改革の背景と課題―『実践性』をめぐる諸問題-」です。

御講演では、大きく3つの点についてお話を頂きました。第1は、教師教育改革の背景です。ここでは、中等学校(新制中学校・高等学校)の義務化が招いた学ぶ意欲の乏しいティーン・エージャーの増加や高等教育の大衆化などの戦後改革期の様子、また、教員免許制度改革への3つの意見(教職員組合・短期大学・規制改革)、「開放性」原則における教職大学院・教員免許更新性・教職実践演習の構造性を指摘されました。

第2は日本の教師と教師教育・教育実践の観点です。ここでは、教育言説の分析、公教育における「教師」のミッションなどを事例に、欧米と東アジアにおける学力や教師像の違い、教育サービスの商品化等について分析されました。

第3は教師教育改革と「実践性」をめぐる諸課題についてです。ここでは、教員養成カリキュラムの実際と、カリキュラム施策に関わる史的経緯、また、その展開にみられるパターンを事例に、教員養成における理論と実践の往還、カリキュラムにおける実践性やその動向を分析されました。

質疑応答では、FDの意義と必要性、教育の中央集権化の問題、制度としての教員養成の課題と改革の方向性などを中心に議論がなされました。また、フロアーからの質問を受けて、子ども達の理科離れの問題、教員養成におけるOJTの必要性など、具体的なレベルでも多様な議論が行われました。

最後になりましたが、御講演を頂きました岩田康之准教授にあらためて感謝の意を要したいと思います。

(文責田中伸)

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