第30回「人がつながる身体的コミュニケーション技術」・開催報告

教育実践学フォーラム~学校教育の諸問題と可能性を求めて~
2013年度メインテーマ 「対人関係の科学-学校現場への示唆を求めて-」

ゲストスピーカー : 渡辺 富夫 氏(岡山県立大学情報工学部情報システム工学科教授)

 

 教育実践学フォーラム2013「対人関係の科学―学校現場への示唆を求めて―」の第2回目は,平成25年11月17日(日)に岡山県立大学情報工学部情報システム工学科教授の渡辺富夫先生をお招きして実施されました。

 人は,単に言葉だけでなく,うなずきや身振りなど身体的リズムを共有して互いに引き込むことで円滑にコミュニケーションしており,この身体性の共有が一体感を生み,人とのつながりを実感させています。渡辺先生は,このようなコミュニケーションの引き込みについて長年,研究され,語りかけに対して絶妙のタイミングでうなずき反応する「ペコッぱ」,「花っぱ」をはじめ,ロボットやCG キャラクタのメディアなどを開発されてこられました。実際に開発されたロボットとの対話の様子は,教師と子どもがつくる楽しいクラスにつながるものでした。

 参加者の方たちからは,「教育の場でのコミュニケーションとして,「聞く」力を考えるのに感じるものがありました。また,「情動共有」としての教室づくりを実現したいです」,「教師が話す場の作り方(生徒たちの雰囲気)が大切であることが再確認できました」,「話にとても引き込まれて,うなずいて話を聞いていました。大変興味深いお話でした。教師として子どもたちや保護者とのコミュニケ-ションの重要性を感じていたので,大変楽しかったです」,「学問はおもしろい。いろんな事に向けてアンテナを張ってないといけないと思いました」などの声がたくさん寄せられました。

(文責:松村京子連合学校教育学研究科研究主幹)