第29回「文化比較研究を通してわかること:文化心理学の最近の知見より」・開催報告

教育実践学フォーラム~学校教育の諸問題と可能性を求めて~
2013年度メインテーマ 「対人関係の科学-学校現場への示唆を求めて-」

ゲストスピーカー : 増田 貴彦 氏(カナダ・アルバータ大学心理学部准教授)

 

 教育実践学フォーラム2013は「対人関係の科学―学校現場への示唆を求めて―」というテーマを設定しました。近年,学校でも問題となっている対人関係について,ユニークな視点から最先端で研究を進めておられる先生方にお話しいただき,示唆を得たいと考えました。第1回目には,平成25年7月15日(月・祝)に,増田貴彦先生(カナダ・アルバータ大学心理学部准教授)をお招きしました。

 増田先生は,東アジア文化圏と北米文化圏における各思考様式が「注意の向け方」や視覚表象表現に影響を及ぼすことについて,多文化社会カナダでの事例や異文化経験を経験したことで育まれる人の認知能力なども含めて,わかりやすく紹介されました。

 参加者の方たちから,「「文化とものの見方との関連」についての実験的な研究方法を教えられた。絵の書き方についての文化差には,納得させられることが多かった。逆に,私達の認知が,知らず知らずのうちに文化の影響を受けていることに気付いた」,「文化の違いが考え方だけでなく,ものを見る視点や芸術作品にも影響していることを知り,興味深かった」,「今までの大学院の学びとは全く違う視点なので,とても視野が広がった」などの声がたくさん寄せられました。

(文責:松村京子連合学校教育学研究科研究主幹)