第28回「読み困難の理解と支援法」・開催報告

教育実践学フォーラム~学校教育の諸問題と可能性を求めて~
2012年度メインテーマ 「子どもの発達に応じた教育実践研究」

 

 教育実践学フォーラム2012「子どもの発達に応じた教育実践研究」第3回目には,平成25年2月23日(土)に,田中裕美子先生(大阪芸術大学初等芸術教育学科教授)をお招きし,「読み困難の理解と支援」と題して,ご講演いただきました。

 田中先生は,読みに困難を持つ子どもに対して,読みを音読と読解の2側面から捉え,子どものつまずきの背景に合わせて話し言葉と書き言葉の関係から組み立てていく指導法の開発に取り組んでこられました。ご講演では,読み困難について,その発生機序やタイプを概説し,本来の読みの目的である「読んで意味が分かる」と子どもが実感できることを目指す指導法(TSRI:Top-down Structured Reading Intervention)や,日常会話では分からない学習言語の弱さへの指導法などについて事例を通じて紹介されました。

 参加者の方たちから,「子どもの特性の見極めの大切さ,個々に合った指導の必要性を実感しました」,「新しい知識がたくさんあり,事例もお話しもわかりやすくとても良かったです」,「ディスレキシアについての認識が深まりました。そして,LD(学習障害)との違い,指導方法について改めて考えさせられました」などの声がたくさん寄せられました。

(文責:松村京子連合学校教育学研究科研究主幹)